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トルコのバルカン進出

anica2


Picka ti materina!

アーニツァだ。


ようやくセルビア内閣が組閣されたようだ。

新内閣、組閣

今回私が興味があったのがサンジャクのボシュニャク人指導者の二人、

ラシム・リャーイッチとスレイマン・ウグリャニンの二人だ。

二人については「サンジャク」の過去エントリを見て欲しい。

この二人が入ったのは無難だったと思う。

リャーイッチは副首相職と、これどう訳せばいいんだ?w foreign and domestic trade, telecommunications and information society minister.

そしてバランスをとるためにウグリャニンも入閣、そしてまた同じ無任所大臣。

リャーイッチはミロシェヴィッチ退任後ずっと入閣していて経験豊富であり、ウグリャニンは帰国後ノヴィパザールの市長だったことを考えれば仕方のないことだと思う。

なぜこの二人のバランスが必要かというと、前のエントリでも書いたように地元サンジャクで派閥抗争があるからだ。

話題のムフティ・ムアメル・ジュコルリッチはウグリャニン派だ。


さて、ここでセルビア人としての私にはちと引っかかるニュースだ。

先年末から今年にかけて、トルコによるバルカン半島のイスラム教徒への歩み寄りが顕著になっている。

アルバニア、トルコとの同盟を求める

汚職追放・安定化が進まないとEUがうるさいと感じたアルバニアがトルコを向いたようだが、昨今のEUの惨状を見てのことだろう。

コソヴォ、トルコの強力な支援を勘定に入れる

同様の記事だ。かなりトルコが文化面でもコソヴォに浸透している。

また、サンジャク問題についても関心を持っている。

ボスニアの、ボスニア連邦とスルプスカ共和国を縦断する道路の投資の話は前のエントリでしたはずだ。


これらに対しセルビア人は警戒しているはずだ。

リンクをなくしたが、スルプスカ共和国のドディク大統領が懸念を表明しているニュースがあった。

考えてみて欲しい。

セルビア人のアイデンティティは「イスラムからの攻撃に対する欧州の盾」であり、コソヴォの戦いもその文脈で意味があるのだ。


セルビア、そしてギリシアにはロシアの影響力が浸透している。

過去三回マケドニアをめぐって両国と戦ったブルガリアは、現在トルコとの関係は良好だ。

トルコのエルドアン首相とブルガリアのボリソフ首相が会談し、ブルガリアは共産主義時代のトルコ系住民への弾圧を糾弾すること、アルメニア虐殺に対する非難決議は行わないことを約束した。

トルコとマケドニアの関係は良好だし、

ギリシアとマケドニア、アルバニアとの関係を考えると、バルカン半島はロシア影響下にある国とトルコ影響下にある国・地域に分かれているように見える。

これが何を意味するのか、トルコ・ロシア関係を分析・観察することが必要になる。

これについてはまたあとで語ろう。


しかしこのトルコの「新オスマン主義」の動機は何だろう?

旧オスマン帝国領は今や紛争だらけだし、

こうしたところに投資しても投資した分帰ってくると思っているのだろうか?

しかし、紛争まみれだからこそ、安定化というものが重要になってくるというのであれば頷けるが。


それでは、今回はこんなところだ。

Laku noc i Do vidjenja!
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テーマ : 国際政治
ジャンル : 政治・経済

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crnaoluja

Author:crnaoluja
こんにちは。
東欧地域の戦略環境分析が専門のシンクタンクで研究員をしておりますチェコ出身のエリシュカ・マジャーコヴァーと申します。

ネクロマンサーのすぴか、その一味のミルチャ・アントネスクとともに東欧情勢について御説明していきたいと思います。

ハンガリー以北(V4)+バルト三国は私、南東欧がミルチャ、地政学・戦略論など理論面はすぴかが担当致します。

文責は @crnaoluja (twitter)

ミルチャのアイコン絵はあんねこ先生より頂きました。
http://a-n-neko.tumblr.com/

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