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ダゲスタンについて。

anica1

Picka ti materina! アーニツァだ。
ダゲスタンについての説明もついでにこっちに移しておく。
すぴかが2006年8月に書いたものだ。

supika1


どうもすぴかです。
まず、民族構成。

当然ながら居るロシア人、またチェチェン人、アゼリー人などダゲスタン固有の(というのも変ですが)民族でないものを除くと、

コーカサス語系:ダルギン人、アヴァール人、ラク人、レズギン人、アグル人、ルトゥル人、タバサラン人、ツァフル人、

トルコ語系:ノガイ人、クムイク人

ちなみにコーカサス語系民族は、3つに分けられるコーカサス諸語のうちナヒ・ダゲスタン語群に分類されます。

今回はこのロシア連邦を構成する共和国の不安定要因を説明します。

まず、内部要因から。
この共和国はチェチェンとカスピ海に囲まれたグルジアより一回り小さいくらいの地域なのですが、カスピ海沿岸にある首都マハチカラ(ちょうど共和国の真ん中へんにあります)を境に山岳地帯と低地地帯に分かれる。もともと「ダゲスタン」というのはトルコ語の山を意味する「dag」から来ているのですが、現在の行政区であるダゲスタン共和国は半分は低地地方です。

で、低地地方の住民(ノガイ人、クムイク人など)と山岳地方の住民との対立がある。さらに、共和国内の政治の主導権や、ソ連崩壊及びそれにともなう諸情勢により発生した難民など住民の移動問題などで各民族間はギクシャクしているところがあります。チェチェン紛争が始まって以来チェチェンーダゲスタン国境が危なくなって以来ダルギン人に自衛のための武装集団の創設を認めて以来ダゲスタンの主な民族は各々の武装組織を持つようになった。また、既存のイスラム教組織の体制翼賛的傾向や腐敗などが原因でワッハービズムが南部、つまり山岳地帯の諸民族に浸透し、北コーカサスでのワッハービズムの「巣」になっている。

外部要因としては、チェチェンの過激イスラム寄りの武装集団による動き。並びにダゲスタン内のチェチェン人マイノリティーが原因の軋轢。1997年のチェチェンと他の北コーカサスの似たような団体の集会において、彼等の政治的目標は19世紀のカフカス戦争においてこの地に成立していた神権国家の復活とその領域の統合。当時指導者シャミルが統治した領域の統合です。つまり現在のチェチェンとダゲスタンの統合。

ただ、この集会において指導的役割をになった当時のチェチェン第一副首相のウドゥゴフによりダゲスタンのチェチェン人マイノリティーのチェチェンへの統合を目指すことが決定されます。この問題は、北オセチアのプリゴロドヌイ地区での紛争の原因と同様、1944年のチェチェン人の中央アジアへの強制追放以後、もとのチェチェン人居住区に住み着いたダゲスタン諸民族と名誉回復語戻ってきたチェチェン人との間で軋轢を生じさせているものです。この問題はダゲスタンとの「統合」の障害となるに十分なものです。

ここで注意しなければならないのは、ダゲスタンのワッハービストは基本的にダゲスタンのイスラム神権国家化を目指しているにすぎず、チェチェンとの統合を目指しているのは一部にすぎないということです。

あとは、もう沈静化したようですが、ソ連崩壊後「分断された」レズギン人の問題。ダゲスタンとアゼルバイジャンにまたがって分布していたレズギン人にはアゼルバイジャン独立で分断されたレズギン民族を統合して独立国家にしようとする動きがあり、ダゲスタン内で90年代にテロ活動を行っていました。

ここを理解するのに最も障害となるのはやはりチェチェンとの関係でしょうな。1999年にダゲスタン内の過激派と共謀してのチェチェンゲリラのダゲスタン侵攻等チェチェンとダゲスタンを同一視してしまいそうになる情勢のせいですが。しかし、ダゲスタンのイスラム過激派とチェチェンのそれとは目指すものが全然別のものだと考えて良いでしょう。

ちなみに、チェチェンのイスラム過激派がもくろむ「シャミルにより統治された地の復活」ですが、この「シャミル」というのはチェチェン人でなくアヴァール人だったというのも皮肉な話です。

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Author:crnaoluja
こんにちは。
東欧地域の戦略環境分析が専門のシンクタンクで研究員をしておりますチェコ出身のエリシュカ・マジャーコヴァーと申します。

ネクロマンサーのすぴか、その一味のミルチャ・アントネスクとともに東欧情勢について御説明していきたいと思います。

ハンガリー以北(V4)+バルト三国は私、南東欧がミルチャ、地政学・戦略論など理論面はすぴかが担当致します。

文責は @crnaoluja (twitter)

ミルチャのアイコン絵はあんねこ先生より頂きました。
http://a-n-neko.tumblr.com/

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