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マケドニア、民族間の緊張

anica2

Picka ti materina!

アーニツァだ。


うーむ、元気よくいきたいのだが

今日は花粉症が酷くて昼間鼻かみどおしで調べものしてたらかなり気力体力消耗してしまってな…

今年は鼻血がでるくらい症状が酷いのだ。

頭もぼんやりしてるので、今回は小ミス回避のためにもさらっと流しておく。


anica3


で、マケドニアだ。

以前のエントリで書いたスコピエ近郊での殺人事件の件だが、

容疑者が特定され20人が拘束、逃亡中の者は名前と顔写真が公表された。

マケドニア当局はこの事件をテロリズムとして捜査、今までに銃器やコソヴォ解放軍の写真アルバムなどが押収されている。

こうしてマケドニア政府がこれらのアルバニア人を過激イスラムテロ組織と「決めつけた」ことに対してアルバニア人たちがスコピエでデモを行った。

マケドニア当局は逃亡中の者たちがコソヴォに潜伏しているのではないかとコソヴォ当局に協力を要請している。


私はこの件の真相については全くわからない。

しかし一連のこの事件における最大の問題は、マケドニアのアルバニア人の多くがマケドニア当局を自分たちの政府とは事実上みなしていない点だ。

容疑者をアルバニア人であると「決めつけた」と主張するということは彼らはスラヴ系マケドニア人の政府(実際にはアルバニア人政党と連立を組んでいるのだが)を自分たちとつながりの無い、自分たちを抑圧するモノとみなしているということだ。

スラヴ系とアルバニア人との間の緊張が政府対アルバニア人という構図になったら実に危険なことになる。

実際、ほんの12-11年前にアルバニア人の武装勢力がスコピエ近郊まで脅かすという事態が生起した。

コソヴォもマケドニアも安全保障面では事実上NATOの管理下にあるとはいえ、コソヴォの状態が全く進展していないなどどこまで紛争を抑止できるか疑問だ。

とにかくコソヴォとマケドニアのアルバニア人を絶対に連動させないことだ。


あとは簡単なニュースだ。

コソヴォ解放軍(KLA)の戦争犯罪人とみなされる者が逮捕されたことでセルビア本国のアルバニア人がデモを行った。

ボスニアのスルプスカ共和国大統領ドディクはトルコのボスニア接近をボシュニャク人のみを対象とする内政干渉と表現し、またトルコがボスニアのNATO加盟を後押ししていることに関して「セルビア人はNATOから受けた被害を忘れていはいない」と警告。


anica1


おっと、香ばしいニュースがあったのを忘れていた。

ブルガリアの駐マケドニア大使がVMROの創設者ゴツェ・デルチェフの墓に献花しようとして暴漢に襲われた。

ブルガリアはこの件について非難。

VMROとは何か、マケドニアと周辺諸国との関係、いわゆる「マケドニア問題」については以前のエントリでせつめいしたので深くはつっこまない。

かいつまんで説明すると、ゴツェ・デルチェフは現ギリシア領マケドニアのキルキス生まれで内部マケドニア革命機構(VMRO)を創設した。

VMROという組織はいくつも現れたが、大まかに「連邦派」と「最高派」の二つに分類できる。

これは、当時「マケドニア民族」というものは存在せず、マケドニアのスラヴ人が地域的なアイデンティティしか持っていなかったことに起因する。

すなわち、「連邦派」は来るべきバルカン連邦の枠内で自治を獲得する、「最高派」はブルガリアの力でマケドニア地域の統合を目指すというアプローチだ。

後者は、ブルガリア民族主義の尖兵としての性格も帯びることになった。

現在ブルガリアに存在するVMROという組織はブルガリア民族主義組織だ。

ブルガリア領マケドニアにはゴツェ・デルチェフの名を冠した街が存在する。

しかし、のちセルビア領マケドニア(現在のマケドニア共和国)が社会主義ユーゴの枠内で「マケドニア人」という民族名と「マケドニア共和国」という「国家」を与えられたことで、マケドニア人の民族主義が生まれることになった。

現在マケドニア共和国の政権与党VMROはマケドニア民族主義の政党だ。そしてブルガリアにはブルガリア民族主義政党としてのVMROがある。

この違いが今回の事件を引き起こしたものといえる。


ただ現在ブルガリアとマケドニアとの関係は良好だ。

ギリシアは独立したときから敵対的だし、アルバニアとは国内のアルバニア人問題がある。

セルビアとの関係も良好だがセルビアとギリシアは昔からの友好国であり、結局ブルガリアしか隣国で頼れるところはいないという状況だ。


今回はここまでだ。

Laku noc i Do vidjenja!





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テーマ : 政治・経済・時事問題
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Author:crnaoluja
こんにちは。
東欧地域の戦略環境分析が専門のシンクタンクで研究員をしておりますチェコ出身のエリシュカ・マジャーコヴァーと申します。

ネクロマンサーのすぴか、その一味のミルチャ・アントネスクとともに東欧情勢について御説明していきたいと思います。

ハンガリー以北(V4)+バルト三国は私、南東欧がミルチャ、地政学・戦略論など理論面はすぴかが担当致します。

文責は @crnaoluja (twitter)

ミルチャのアイコン絵はあんねこ先生より頂きました。
http://a-n-neko.tumblr.com/

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