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セルビア、EU加盟候補承認へ

anica2


Picka ti materina!

アーニツァだ。


もうほとんどの人がご存知と思うが、セルビアがEU加盟国候補として認められることとなった。

http://www.b92.net/eng/news/politics-article.php?yyyy=2012&mm=02&dd=28&nav_id=79013


すぐにでもエントリ書くつもりだったのだが、妙に気抜けがして昨日はどうも気が進まなかった。

これが決まったからといって、何がどう改善されるのだろう?

コソヴォ北部のセルビア人は先日住民投票を行ってプリシュティナとの間に決定的な亀裂を生じされてしまった。

この後ベオグラードとプリシュティナとの間の話し合いが行われ(これだけでもタディッチ政権は大丈夫か気になってしまうが、)

2月24日に合意文書が作成されたが、

これを読んだ限りではどうとでも取れるような内容、しかしそれによりベオグラードとプリシュティナとの全面対決は避けられることにはなった。

今回の加盟国候補認定は表面上はこれを踏まえての判断だろう。


しかし私個人は、去年の12月の決定先送り以降コソヴォの状況が悪化していくのにEUが焦りだしたのが主な理由だと思う。

いくらなんでもタデイッチ政権の存在がバルカン安定の要であることくらい承知しているだろう。

今回の決定はあくまでも「加盟国候補」であって即加盟というわけではない。

加盟国候補認定してしまえばセルビア国民のEUへの反感を抑えて次回選挙でリベラル陣営が大敗しないようにできるかもしれないし、

またコソヴォについてセルビアに譲歩を迫るのは認定後にでもできることだ。


しかし、EUに入れる可能性が出てきたことが今更どう影響するのだろうか。

コソヴォ北部のセルビア人は先のベオグラード・プリシュティナ会談の結果自体に「失望」を表明しており、事態の安定化は望めそうにない。

それに、セルビア国内のニュースサイトを見ているとわかるが、現在のEU内の惨状は逐一セルビア国内に報道されている。

世論調査(多分どこかの機関がやるだろうが)をやったらどういう結果が出るか非常に知りたい。


あと、これは些細なことかもしれんが、実のところセルビアの加盟国候補認定に意外なところから横槍が入っている。

今までセルビアと友好的だったルーマニア政府が、

セルビア国内のヴラフ人の権利の保障が十分でないとして賛成を渋っているのだ。

ヴラフ人というのは今までのこのブログでも書いたが、バルカン半島に点在するラテン系言語話者集団のことで、その最大の集団がルーマニア人であり、

その関係でルーマニア政府は各国内のヴラフ人を援助している。

この件については当のセルビアのヴラフ人も当惑しているようだ。

セルビアのヴラフ人代表、「我々はルーマニア人ではない」

「ヴラフ人の権利は保障されている」

なぜルーマニアがこの件と突然言い出したのか。

これは難しい問題だが、このような見方もある。

「ルーマニアの姿勢は、ルーマニアのシェンゲン・ゾーン(無パスポート通行ゾーン)への参加交渉と関係がある」


今日はこんなところだ。

それでは、Laku noc i Do vidjenja!


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テーマ : 国際政治
ジャンル : 政治・経済

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Author:crnaoluja
こんにちは。
東欧地域の戦略環境分析が専門のシンクタンクで研究員をしておりますチェコ出身のエリシュカ・マジャーコヴァーと申します。

ネクロマンサーのすぴか、その一味のミルチャ・アントネスクとともに東欧情勢について御説明していきたいと思います。

ハンガリー以北(V4)+バルト三国は私、南東欧がミルチャ、地政学・戦略論など理論面はすぴかが担当致します。

文責は @crnaoluja (twitter)

ミルチャのアイコン絵はあんねこ先生より頂きました。
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