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バルカン安定化のグランド・ストラテジーと英国の「暴動」

supika1


お久しぶりです、すぴかですー^^

暑いですねーw

私の体はもう腐敗と虫の食害による崩壊がひどくて、今アイコンとはほどとおい姿になってます てへ


えー、私が出てきたということはですね、今回は戦略論まわりの内容になるということですー

お題は、バルカン安定化のためのグランド・ストラテジーと先週末~今週中旬まで続いた英国での「暴動」についてです。

では、さきに英国のほうをやってしまいましょー^^


ちなみに、いちいち「暴動」と「」でくくるのは、この件が多層的で一概に暴動とは呼べないからです。

今回取り上げるのは、今回の件でもっとも懸念された、無法行為の面です。


この面は、識者の間でも危機感を抱いた方々が多かったようです。

これは、英国の社会の下層部における秩序遵守意識が予想以上に腐食しているためであり、

そのために際限なく広がる恐れがあり、抑える方法はなく、それが他国にも波及する恐れがあるためです。


今回は、この不法行為の面を非対称戦の戦略面から見ていきます。

あ、もちろんこれは、これを仮に非対称戦と仮定して、との前提があっての論議です。

私は英国の内政に詳しくないし、あまり陰謀論には頭をつっこまないので、そのあたりは他の人に任せることにしています。


まず、結果論として、今回の一連の無法行為はかなりの戦略・戦術上の優越性を見せ付けました。

J.C.ワイリーの摩擦戦略の概念から見れば、分散の度合いの高さと敵に与えるダメージの大きさを考えれば、摩擦戦略のモデルケースとも言っていいものです。

もちろん、今回は警官の死傷などの実害は出ていません。しかしかりにそこまで暴力を発展させればそういう結果になったことでしょう。

実害としてもっとも深刻なのは、国家・社会の根幹である国民の秩序遵守意識を腐食させたことです。

この行動は他の似たような階層の者達にインスパイアした可能性が高く、それが拡大し、

またそれへの反動として「自警団」がいくつも組織されましたが、それも国権への不信と社会の分裂を増大させるものです。


今回の無法行為において、政権側はただ警官を増やして威圧するだけしかできませんでした。

キャメロン政権がSNSの使用禁止という自由主義国家にあってはありえないことを議論しているのも、政権側の手詰まり感を如実に表しています。

何しろ相手側は組織化されていない。

指導者どころかそもそも無法行為そのものが目的なのであるから、政権に対する首尾一貫した要求などがなく、問題にイシューがなく、交渉で相手を軟化・沈静化させることができないのです。


仮に、目的を持った集団が存在し、それが首尾一貫した戦略をもってこの無法行為を行わせているとしたら、かなりの成果をあげることになるであろうと思われます。

ちなみに、それは国内よりも国外の、今回で言えば英国に悪意を持つ集団である可能性のほうが高いことになるでしょう。

この無法行為の手段であり目的であるのは、国家・社会秩序の腐食・破壊です。

国内を、こうしたものを破壊して「何でも好きなことのできる」無法地帯にするという思想の者が国内にいる可能性もありますが、

仮にそうした国外の悪意者が、対象国のこうした弱点を分析・洗い出し、

エージェントを国内に送り込んで扇動を行えば、それが成功すれば長期間対象国を麻痺させることができるでしょう。



supika2

さて、次は、アーニツァがずっとお伝えしていた、バルカンの安定化についてです。


おさらいしておきますが、欧米主要国のバルカン安定化政策は、リアリスト及びリベラリスト的手法の混合です。

ちなみに、この国際関係論の2つの用語についてご存じない方が結構居られるので、ぶっちゃけて説明しますと、

「リアリスト」は勢力均衡を安定化の条件とし、「リベラリスト」はそれを相互依存に置きます。


1991年から1995年まで行われた一連の旧ユーゴ紛争の終らせ方はまさにリアリスト的手法でした。

当時はセルビア人武装勢力側の勢力が突出していたため、

まずクロアチアをして国内のセルビア人支配地域を攻撃・掃討せしめ、

またNATO軍自体による攻撃(デリベレイト・フォース作戦)によりボスニア内のセルビア人支配地域を縮小せしめ、

ボスニア国内ではなく、クロアチア、セルビア本国を含めた勢力均衡体制を作り出す。

さらに、1999年のNATO空爆で新ユーゴ軍の弱体化とミロシェヴィッチ政権の打倒(私個人はあの攻撃はかえってミロシェヴィッチ政権を一年間延命させたと思ってますが)により、バルカン安定の「トゲ」を除去する。

ここまではリアリスト的手法です。

その後、EUとNATOがこの地域を抱合して、リベラリスト的手法で「毒」を抜いていく」

ちなみに、私はバルカン諸国どうしのリベラリスト的相互依存関係はあまり紛争予防には貢献しないという印象があります。

例はいくらでもありますが、ためしに卑近のユーゴ紛争で例をとってみても、

ひとつの村の中で「相互依存」しあいながら生活してきた者たちが殺しあったのです。

そうすることがお互いの不利益になるにもかかわらずです。

不利益を承知の上で、というより、相手を倒してしまうことが利益になると本気で思ってしまうような思考パターンが、この思い込みの激しい民族が集まっているバルカンではあるようです。


しかし、今回は、NATO、EUが彼らを欧米主要国とじかに統合し、またそういう期待を抱かせることによって、完全に彼らをして騒ぎを起こさないほうが利益になると思い込ませることに成功したのです。


ここまでは、紛争地域安定化のモデルケースとして最高の評価をしてもいいくらいでした。


しかし、ここでコソヴォ独立ということをやってしまいます。


紛争地というのは大抵民族のモザイクになっていることが多く、しかもそれぞれが「本国」による帰属を望んでいるので、この中のある地域を独立させるとマトリョーシュカ現象を引き起こすケースが多く、

管理している紛争地域の中では、独立などという危なっかしい行為はやらないほうがいいというのが私個人の考えです。

欧米主要国はマトリョーシュカ現象が今回起きることは分かっていたはずです。

コソヴォ北部にセルビア人がいてアルバニア人との統合は不可能に近いというのはよく知られたことだったからです。

今回、コソヴォを独立させて、コソヴォ北部のセルビア人問題というマトリョーシュカ現象を引き起こしてしまったことにより、

コソヴォ・アルバニア人とコソヴォ・セルビア人及びセルビア本国との関係がゼロサムゲームになってしまう危険性があります(もうなっているかもしれません)。


欧米主要国事態があんな状況になっているのに、一体彼らにこの問題をどうにかできるのか。

出てきそうなロシアの動向も睨んで、これから注視していく必要があります。


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Author:crnaoluja
こんにちは。
東欧地域の戦略環境分析が専門のシンクタンクで研究員をしておりますチェコ出身のエリシュカ・マジャーコヴァーと申します。

ネクロマンサーのすぴか、その一味のミルチャ・アントネスクとともに東欧情勢について御説明していきたいと思います。

ハンガリー以北(V4)+バルト三国は私、南東欧がミルチャ、地政学・戦略論など理論面はすぴかが担当致します。

文責は @crnaoluja (twitter)

ミルチャのアイコン絵はあんねこ先生より頂きました。
http://a-n-neko.tumblr.com/

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