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攻撃側の縛り。

anica1

Picka ti materina!

アーニツァだ!


今回は非対称戦を行う相手を攻撃する側についてまわる問題点について書くぞ。

非対称戦遂行側は、当然そこをついてくるわけだ。

その前に、現代、わけても先進国の軍隊というものについてだ。

現代先進国の軍隊を考えるときに欠かせない要素は、

・卓越したテクノロジー

・「人道主義的な」世論

・金がかかる

大まかに言うとこの三つだ。

戦いというモノは、手早く、確実に相手を屈服させるのにこしたことはない。

先進国の高度に発達した軍事技術はその軍隊をして、戦略・戦術両単位で戦場を正確に把握し、迅速に部隊を投入し、正確に攻撃し確実に敵を仕留め、速やかに撤収するという理想的なものに限りなく近づけている。

この、すみやかに、正確に、というのは二番目の、極めて「人道主義的」になった現代先進国の世論に対する対処でもある。

今でも軍事系の論文では戦場の模様がすぐさま世界中に伝わることを「CNN効果」と呼んでいるが、インターネットなど高度に通信技術が発達した現在、戦場において隠し事をすることは不可能になっている。

攻撃が正確でなければ民間人の巻き添えが増える。

戦争が長引けば民間人が死傷する割合が上がる。

また、当然自軍の側の死傷者が出る確率も高くなる。

こうした情報はたちどころに本国どころか全世界に伝わり、国の内外からの批判を浴び、戦争遂行に必要な世論形成に悪影響を及ぼす。

また、戦争が長引けばそれだけ金がかかるのは当然のことだ。これは世論どころか政府内にも戦争遂行を躊躇する空気を発生させる。

つまり、現代先進国の軍隊は、敵兵と民間人を厳格に選り分け、敵味方の損害を少なくして、ジュネーブ条約で禁止されるような「非人道的な」兵器を使用せずに、「人道的に」敵をすばやく屈服させることが要請されている。

非対称戦を遂行する側にとっては、敵のこの部分は絶好の利用対象だ。

例えばゲリラ戦を行っている武装集団は、できるだけ分散するなり兵器を隠蔽するなどして戦争を長引かせる。

そして民間人に紛れて攻撃し、わざと反撃の際に民間人が巻き込まれるようにすればそれは即座に全世界に報道され、敵の本国のみならず世界各国の世論にも影響を及ぼす。

戦略・戦術論から言っても、対ゲリラ戦の原則はゲリラという魚が泳ぐ一般大衆という海を干上がらせる、つまり戦場の一般大衆の心をこちら側に引き寄せることであるだけに、重大である。

また戦争が長引けばそれだけ攻撃側の戦費がかさむのはここに書くまでも無いだろう。

現代先進国の軍隊とそうでない国々の軍隊とが正規戦をやったとして後者が勝つ確立が限りなくゼロに近い今日、

現代先進国の軍隊は逆に非対称戦を遂行する相手に対して昔以上に脆弱になっている、と言ってよいだろう。

それでは次回は著作「超限戦」などを参考に、非対称戦の戦略・戦術について書いてみるつもりだ。





それでは、 Do vidjenja!

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crnaoluja

Author:crnaoluja
こんにちは。
東欧地域の戦略環境分析が専門のシンクタンクで研究員をしておりますチェコ出身のエリシュカ・マジャーコヴァーと申します。

ネクロマンサーのすぴか、その一味のミルチャ・アントネスクとともに東欧情勢について御説明していきたいと思います。

ハンガリー以北(V4)+バルト三国は私、南東欧がミルチャ、地政学・戦略論など理論面はすぴかが担当致します。

文責は @crnaoluja (twitter)

ミルチャのアイコン絵はあんねこ先生より頂きました。
http://a-n-neko.tumblr.com/

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