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カルパチア、モルドヴァ追加。

supika3

お久しぶりです。すぴかです。

いや… ここずっと暑い日が続いて体の腐敗を食い止めるのに精一杯でした。

アーニツァは死体は嫌いだとほとんど何もしてくれないので、自分で体にハッカ油など塗っている毎日ですが。


それで、ですね、

新しくこちらに移ることになった際にアーニツァと話し合ったのですが、

このブログの精度を上げる、そのために今までやっていたトランスドニエストリアを切り離す、

またつまらない記事でエントリを書かないなどを決めたのですが、

書くことがないからといってエントリを投下しないのもブログ運営者としてどうかとも思いますので、

ここで、トランスドニエストリア(当然モルドヴァ本体も)

そして、優先順位は低いですがルーマニア、

さらに、今までここで扱ってこなかったハンガリーを扱います。


私は今までどおり、コーカサス、黒海北岸とトランスドニエストリア、

ルーマニア、ハンガリーはアーニツァに担当にしてもらいます。


それじゃアーニツァからもどうぞ!


anica1

Picka ti materina!

アーニツァだ。

ハンガリーを入れることになったのは、入れる価値が出てきた、と言うに尽きる。

2010年の総選挙で民族主義政党のフィデスが政権を奪回し、また極右政党のヨッビクが第三党に躍進した。

そして、周辺諸国、とくにスロヴァキアの非難を押しのけて、選挙公約であった国外のハンガリー人へのハンガリー市民権の付与を行った。

これは重要な変化だと私は考える。

前回の市民権付与の試みのときは、ハンガリーが自主的に撤回した形で終ったからだ。


ちなみに、うちのセルビアにもハンガリー人マイノリティーは存在する。

ドナウ川以北の、ヴォイヴォディナ自治州だ。

コソヴォほど知られていないのは、ここではセルビア人が多数派(64%)で独立の可能性はないからだろう。

ただ極右によって起こされたと見られる事件は収束したとはいえない。

そこで、ハンガリー人は、マイノリティーとしては最大の14%を占める。

もともとここは、オスマン朝とハプスブルク帝国がドナウ川を挟んで長期にわたり対峙していた際に常に戦場になったところで、人口減が生じ、

ハプスブルク帝国が領内のあらゆる非ドイツ系諸民族を移住させたためだ。

第一次大戦後のトリアノン条約まで、ここはハンガリー固有の領土と言っていいくらいの長きに渡ってここはハンガリー(及びハプスブルク帝国の枠内におけるハンガリー帝国)による支配を受けていた。


ヴォイヴォディナに限らず、ハンガリーがトリアノン条約で失った領土は多い。

ハンガリーをバルカンに含める人は少数だが、仮にバルカンの一員とすると、ハンガリーはブルガリアと並んでもっとも「失われた領土」を持つ国だ。

スロヴァキア全土、南部ダルマツィアを除くクロアチア全土、ヴォイヴォディナ全土、ウクライナのザカルパチア、

そしてルーマニアのトランシルヴァニアだ。

ちなみに、ハンガリー領からルーマニア領になった地域はトランシルヴァニア以外に、マラムレシュ、ビホル、バナートなどハンガリー寄りの地域もあるのだが、ここでも他所でも便宜上全てを含めて「トランシルヴァニア」と言っている。

これら以上をもって、「イシュトヴァーンの王冠の領土」と言われ、民族主義者は意識している。


特にトランシルヴァニアは、トリアノン条約後の国境線の引き方で対立し、ルーマニア・ハンガリー戦争に発展して、ハンガリーは敗北しブダペストが陥落するという屈辱を味わっている。

第二次大戦期はドイツの後ろ盾でトランシルヴァニアの北半分がハンガリー領となった。

例のチャウシェスク政権が倒れた革命の端緒は、ルーマニア西部の都市ティミショアラでのハンガリー人マイノリティーの迫害事件だった。

その後、入った時期は違うとは言え、両国は伝統的に仲が悪い。


言うまでも無く、ハンガリーの対トランシルヴァニアのせいでルーマニアのエスノセントリズムが増大したらモルドヴァ問題にも影響してくるだろう。

逆もまたしかりだが。

こうした理由で、ハンガリーの政治動向をも考慮に入れることにした。


そういうわけで、期待してくれ。


ちなみに、You Tubeでハンガリーの極右が作った動画を見たが、

アルバニアとの連帯を強調する動画が多くて正直驚いた。

ハンガリーとアルバニアとは民族的、思想的、歴史的になんらこうしたつながりは無く、

単に敵の敵は味方の論理からだろうか。


それでは今日はここまでだ。

それでは、Laku noc i Do vidjenja!


P.S. そういえば、ハンガリーの極右政党ヨッビクのHPには、極右政党のHPには珍しく英語版がある。

正直助かる。

ヨッビク公式HP
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crnaoluja

Author:crnaoluja
こんにちは。
東欧地域の戦略環境分析が専門のシンクタンクで研究員をしておりますチェコ出身のエリシュカ・マジャーコヴァーと申します。

ネクロマンサーのすぴか、その一味のミルチャ・アントネスクとともに東欧情勢について御説明していきたいと思います。

ハンガリー以北(V4)+バルト三国は私、南東欧がミルチャ、地政学・戦略論など理論面はすぴかが担当致します。

文責は @crnaoluja (twitter)

ミルチャのアイコン絵はあんねこ先生より頂きました。
http://a-n-neko.tumblr.com/

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