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ムラディッチ逮捕小考、スコピエの騎馬像

anica1

Picka ti materina!

アーニツァだ。


90年代前半を通じて行われた一連のクロアチア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ内戦において戦犯とされたラトゥコ・ムラディッチがセルビア、ヴォイヴォディナ自治州のラザレヴォで逮捕されたことをセルビアのタディッチ大統領が2011年5月26日伝えた。

彼の容疑の詳細はここに書くと煩瑣になるし、また結審前なので断定的に書くことはしないでおくぞ。

どのみちバルカンの安全保障がテーマであるこのブログではそうしたことの詳細は重要でない。

もっとも関心があるのは、ムラディッチ逮捕の影響についてだ。


EUはカラジッチ及びムラディッチの逮捕・ICTYへの引渡しがセルビアのEU加盟のもっとも重要な要件の一つにしてきた。

ざっとセルビアのニュースサイトを見てみたが、大体どこも「セルビアがEUに大きな一歩」的な記事が多い。

「EUがさらにセルビアに条件をつけることはない」

セルビア政府、国民が最もEUに期待するモノは経済的利益だ。これをこの記事は端的に表している。

ジェリッチ副首相、EUに財政支援を要請

今まで何度も言ってきたが、セルビア国民が、タディッチのセルビア政府がコソヴォを失いそして少なからぬものが今でも支持する「戦犯」の逮捕・引渡しというEUの要求を飲むのを容認してきたのはこのEUの豊かな経済に統合される可能性によるものだ。

まさにこのためだけと言っていいだろう。

それだけに、この神通力が失われた場合のことを考えると空恐ろしいものを感じるのだ。

それはEUがセルビアを完全に見捨てる極端な状況になれば、というだけではないだろう。

EU内の経済的状況の変化による経済的バルカン安定化ポリシーの変化、

セルビアにもっとも近しい国であるギリシアへの財政支援の対応、

そうしたことでセルビア国民がEUの神通力の翳りを感じ取ればどうなるのか。


さらに言えば、バルカン安定のためにEUが経済面を受け持つならばNATOは軍事面を受け持っている。

NATOメンバーの経済状態、また中東などこれから状況がどうなるか予測が困難な状況下で戦争に首を突っ込んでいることがもたらす結果如何では、こちらもバルカン安定化に少なからぬ影響を及ぼす可能性がある。




ところで、妙なニュースが飛び込んできた。

マケドニア政府がスコピエに巨大なギリシア戦士風の騎馬像を建立中。

ギリシアがそれはアレクサンドロス大王であるとして猛抗議、というものだ。

ギリシア、マケドニアの銅像建立計画に猛抗議

これまで書いたように、マケドニアとギリシアとの間には相変わらず名称問題が横たわり、その中で昨年のギリシアでの軍事パレードシュプレヒコール事件などが起こってギクシャクを増長してきた。

これは…なんというべきなんだろう…?


それでは今日はここまでだ。

Laku noc i Do vidjenja!

anica2

しかし今日はニュースサイトへの繋がりが悪いなぁ
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crnaoluja

Author:crnaoluja
こんにちは。
東欧地域の戦略環境分析が専門のシンクタンクで研究員をしておりますチェコ出身のエリシュカ・マジャーコヴァーと申します。

ネクロマンサーのすぴか、その一味のミルチャ・アントネスクとともに東欧情勢について御説明していきたいと思います。

ハンガリー以北(V4)+バルト三国は私、南東欧がミルチャ、地政学・戦略論など理論面はすぴかが担当致します。

文責は @crnaoluja (twitter)

ミルチャのアイコン絵はあんねこ先生より頂きました。
http://a-n-neko.tumblr.com/

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