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トルコとバルカン関係、今後

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Bună seara.
ミルチャです。


今回はトルコとバルカンのトルコの今後について考えてみたいと思います。

欧州がトルコを手駒として使いきれなくなる(それ以上に刃向われる危険も出てくるのかもしれませんが)と実質上南東方面の防衛ラインをバルカン半島にまで後退させる可能性もあるでしょうか。しかしギリシアも東向きのポリシーがありますし真に使えるのはブルガリアとルーマニアでしょうか。しかし背後にセルビア(とボスニアのスルプスカ共和国)があります。

安全保障面でギリシアの欧州にとっての信頼度について正確にいうのは難しいものがあります。そもそもトルコ自体が欧州の安全保障面での懸念材料になると、いくら東寄りのポリシーとっているギリシアでもさすがに従前からのトルコとの対立感情から完全に「向こう側」にはならないと思われます。マクロで大きな変化があってもミクロの希土関係のほうがギリシアの対外政策への影響は強いでしょう。

それはバルカン半島全体も同じで、バルカン半島ふくむ黒海沿岸・欧州・中東にかけての国際関係のマクロな部分に大きな変化があっても、観察する上でミクロな(バルカン半島内国際関係)部分を中心から外さず考察しなければなりません。

ブルガリアの例でも、事が切迫すればマケドニア問題を優先して外交政策を行うものと思われます。この記事のようにブルガリアは立場的に難しいものがあります。難民問題から、そして記事にはありませんがマケドニア問題におけるトルコの支援の必要性からトルコとは友好状態を維持せざるを得ませんが、こうした事態が差し迫らない限り欧州の安全保障体制からは抜けることはないでしょう。しかしいざ事態が切迫すれば、ということです。
http://www.balkaninsight.com/en/article/bulgaria-pays-the-price-for-friendship-with-turkey-08-22-2016

欧州は対トルコ外交では主導権を握りがたくなったと思われますし、トルコが欧州に遠慮なくバルカンいじりを始める可能性について検討した方がいいでしょうか。トルコが中東につっこんでいる間はバルカンで危険な行動にはでないとは思いますが。

ただ今のところバルカンのムスリム(ボシュニャク人、アルバニア人)と事実上の対立関係のあるのはセルビア人なので、仮にトルコがそういったムスリムを足がかりにバルカンをいじろうしても露土関係の良好化がいい具合に作用することが期待できるかもしれません。今のところトルコは宗教面でバルカンで問題は起こしてはいないしセルビアとの関係も政治・経済的には良好です。

今までのところトルコは宗教に関係なく、ギリシアを除いてバルカン諸国と良好な関係を維持していますが、欧州に対し遠慮する必要がないと判断した場合にどう動くことになるかの読みは難しいものがあります。合理的見地からは現状維持が得策でしょうが、エルドアン政権にとって「あるべき」バルカンとはどのようなものなのでしょうか。

今後のバルカンのムスリムとセルビア人に対する露土の扱いについては露土のクリミアタタールに対する今後の扱い&両国間政治がある程度参考になるかと思います。

ちなみに、このところイスラム教徒のボシュニャク人に動きがあるのと(ボスニア大統領のバキル・イゼトベゴヴィッチがセルビアのサンジャク地方の中心地ノヴィ・パザールでボシュニャク人の政党民主行動党(SDA)のバルカン大会を行いました)、http://www.balkaninsight.com/en/article/bosniaks-seek-regional-unity-in-sandzak-07-29-2016 バルカンのムスリムのトルコへのシンパシーが高まっている印象です。


あと前の記事関連なのですが、ヴォイスラヴ・シェシェリがクロアチアを訪問する予定の様です。

クロアチア政府は、来たら逮捕するとの姿勢です。
http://www.balkaninsight.com/en/article/seselj-will-be-arrested-if-enters-croatia-oreskovic-said-08-24-2016?utm_source=feedburner&utm_medium=twitter&utm_campaign=Feed%3A+TheBalkansLatestHeadlines+%28The+Balkans%3A+Latest+Headlines%29

今後の展開が注目されます。

今回はこんなところでしょうか。

Noapte bună. La revedere. 

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crnaoluja

Author:crnaoluja
こんにちは。
東欧地域の戦略環境分析が専門のシンクタンクで研究員をしておりますチェコ出身のエリシュカ・マジャーコヴァーと申します。

ネクロマンサーのすぴか、その一味のミルチャ・アントネスクとともに東欧情勢について御説明していきたいと思います。

ハンガリー以北(V4)+バルト三国は私、南東欧がミルチャ、地政学・戦略論など理論面はすぴかが担当致します。

文責は @crnaoluja (twitter)

ミルチャのアイコン絵はあんねこ先生より頂きました。
http://a-n-neko.tumblr.com/

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