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セルビア首相、モンテネグロのバール港買収に意欲、その他

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Dobry vecer!

エリシュカです。


今回は短いですが重要な記事について2つ続けて書いてみたいと思います。


セルビア首相、「モンテネグロのバール港を一緒に買うパートナーを探している。中国に声をかけている。バール港はセルビアの輸出にとって重要だからだ」 
http://inserbia.info/today/2015/12/serbia-is-looking-for-a-partner-to-buy-montenegros-port-of-bar/

アドリア海に面したバールには海軍基地と司令部があります。モンテネグロのNATO加盟を念頭に置いてるとどうしても考えてしまいますね。

ベオグラード・バール鉄道修復に露が出資することもありますし、バックには露がいるのではないでしょうか。

露のバール、コトルへの関心は今に始まったことではありません。詳しくは以下のリンク先の記事で。

参考 Officials dismiss talk of Russian military base in Montenegro 10.02.2015
http://www.slobodnaevropa.org/content/officials-squash-talk-of-russian-military-base-in-montenegro/26839898.html

参考2 Montenegro rejects Russian request to open military base in Bar December 19, 2013
http://www.balkaninside.com/montenegro-rejects-russian-request-to-open-military-base-in-bar/

ロシアがモンテネグロのNATO加盟になぜあれほど過剰なまでのリアクションをしているのかの一端が見えてきた感があります。

ロシアがセルビアを手駒として手中にするとしてその目的を考えた場合、一つはセルビアを扇動してバルカン半島内の民族間の武力紛争を引き起こす(セルビアの政権の性格によってはそれほど難しくはありません)。

もう一つはEU、NATO域内にロシアのプレゼンスの「島」を形成する。この場合、セルビアは内陸国ですしプレゼンスを地中海まで広げるには海への出口が必要になる。

ギリシアは親露傾向がありますがNATO加盟国ですし、また政治経済的事情からも簡単には軍事的に露側になびかないと思われますし、またギリシアまでの出口を確保するためにはマケドニアをも手中にする必要があります。

マケドニアで露のプロパガンダが行われているという情報もありますので(ツイッターでマケドニアのジャーナリストが言っていたのですが申し訳ないのですがリンク無くしました)、そうした方向での努力は行われているのかと思われますが、簡単なのはモンテネグロへの方向でしょう。

モンテネグロの伝統的親露傾向があてにできるのなら、政権の性格次第で露側になびく可能性があります。

今現在のモンテネグロの反政府デモでセルビア国旗、ロシア国旗が振られているのを見ても何らかの関与が疑われるところです。


さて、次の話題。

先日トルコのダヴトオウル首相がセルビアを訪問しました。

投資など経済関係の話がメインだったのですが、トルコ側から対露関係についてセルビアの支援を求めていたという記事があります。
http://www.b92.net/eng/news/politics.php?yyyy=2015&mm=12&dd=29&nav_id=96530

この記事によればトルコ首相は「トルコ首相は露との関係正常化を望んでいる旨伝えた」となっています。

この件についてセルビアのニコリッチ大統領は、トルコからロシアとの関係の調停をしてくれるよう申し出があった件について、「言われたことは我が友ロシアに伝える。それだけだ。申し出は受け入れない」  と断りました。
http://inserbia.info/today/2015/12/serbia-welcomes-but-declines-ankaras-call-to-mediate-russia-turkey-ties/

しかしこの件について、トルコは本気でセルビアが露土関係を取り持てるだけの影響力があると考えてはいないだろうと思います。

セルビアにしてもロシアとの関係を損ねてまでトルコに肩入れする義理はない。そこはトルコもわかっているでしょう。

トルコ側がテンプレ的に言ったのをセルビア側がこう解釈したという可能性もあるかもしれません。

ちなみに、このあとの記事で、トルコ外相、セルビア大統領がトルコはNATOとロシアを戦争に引きずり込もうとしているとスプートニクのインタビューで述べたことについて「真実でない」、

大統領はトルコのギリシア領空侵犯にも言及、というニュースがあります。
http://www.b92.net/eng/news/politics.php?yyyy=2015&mm=12&dd=31&nav_id=96550


こうしたことから、セルビアとトルコが経済面以外で顕著に接近する可能性はかなり低いと思われます。


今回はこんなところでしょうか。

それでは、Na shledanou!

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crnaoluja

Author:crnaoluja
こんにちは。
東欧地域の戦略環境分析が専門のシンクタンクで研究員をしておりますチェコ出身のエリシュカ・マジャーコヴァーと申します。

ネクロマンサーのすぴか、その一味のミルチャ・アントネスクとともに東欧情勢について御説明していきたいと思います。

ハンガリー以北(V4)+バルト三国は私、南東欧がミルチャ、地政学・戦略論など理論面はすぴかが担当致します。

文責は @crnaoluja (twitter)

ミルチャのアイコン絵はあんねこ先生より頂きました。
http://a-n-neko.tumblr.com/

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