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モンテネグロのNATO加盟と今後の展望

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Dobry vecer!

エリシュカです。


まず、NATOのトルコの扱いについてさらっと述べておきたいことがあります。

NATOがトルコ国境防衛を強化するという記事。これは書いてある通りの不安定で何が起きるかわからないトルコ南部国境を固める意図以外にトルコ軍をコントロール下に置くという意図もあるんじゃないでしょうか。
http://www.yomiuri.co.jp/world/20151202-OYT1T50059.html?from=tw

トルコ南部国境の防衛をNATOのコントロール下においてロシアとの情報のやりとりをより活発に行うことで露と危険な状態に陥る可能性はだいぶ抑えられると思います。


さて、本題です。


モンテネグロのNATO加盟がバルカンの安定に寄与する具体的なことはモンテネグロとクロアチア、アルバニアとの問題をコントロールできるようになったということでしょうか。ただセルビアを包囲する形になるからセルビアも準加盟国扱いくらいにしないと国民感情を刺激するでしょう。セルビアはNATOには加盟しないと言っていますが。

ところで今年の2月にこのような記事がありました。
露がモンテネグロのNATO加盟に反対する理由に具体的なものがあるならバールとコトルを海軍基地として使いたかったということでしょうか。
http://www.slobodnaevropa.org/…/officials-squ…/26839898.html

これははっきり確定した疑惑ではもちろんありません。ただ、ベオグラード・バール鉄道修復に露が出資するという話はあります。

帝政期にはモンテネグロのコトル湾使いたがってましたしね。ともあれモンテネグロは日露戦争時にロシア側で日本に宣戦布告するなど伝統的に親露国だしそうしたことが実現できるという読みをロシア側はしてたのかもしれません。

今のモンテネグロ政府は親西側。反政府運動についてジュカノヴィッチ首相は裏にセルビアとロシアがいると言っていますがそのあたりの真偽の判断は難しいですね。

ともあれセルビア側のサンジャクのムスリムがモンテネグロ側のサンジャクにちょっかい出せる可能性は大幅に低くなったでしょうか。あそこの動きはセルビア政府にとっても好ましくないからロシア・セルビアがこれを利用するとは思えませんし。

ともあれNATOをセルビアにとってのアグレッサーだと思い込んでやまないセルビア人をなだめるためにNATOは最大の努力をしないと、モンテネグロが加盟すればセルビアを包囲する形になるだけにセルビアの国民感情を刺激してよりロシアのふところに飛び込ませることになるでしょう。

主要NATO加盟国がバルカンの加盟諸国の国境をガッチリ固めて国家間戦争や民族紛争の伝染を阻止できる軍事力を展開する意志を持っているならいいですが、持ってないのならNATOの信頼性に瑕疵を与えることになるでしょう。。セルビアを外交的に取り込むことがなんとしてでも重要になってきます。

あとマケドニアのアルバニア人問題。トルコとギリシアがああいう関係でも戦争にまで至らなかったことを考えればNATO加盟国同士にはNATOの調整が効くのでしょうが、マケドニア問題が火を噴いた場合関係諸国が理性を保っていられるかは不明です。

マケドニア「奪還」のために戦争して戦争のたびに領土を失っていったブルガリアを見ればいかにこれが理性を失わせるかわかります。まあブルガリア人にとっては彼らなりにマケドニア奪還という目的のための理性的な行動だったのでしょうが。

ブルガリアに親西側的な行動を取らせる(今の政府は親西だが今後はわかりません)ためにブルガリアをシェンゲンの壁に入れるなどいろいろ恩恵を施すべきでした。今のEUにどれほど魅力感じているかは知りませんが。

ただ、マケドニア問題がある限りブルガリアがロシアになびくことはないでしょう。過去2度の大戦がそれを証明しています。


今日はこんなところでしょうか。

それでは、Na shledanou!

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crnaoluja

Author:crnaoluja
こんにちは。
東欧地域の戦略環境分析が専門のシンクタンクで研究員をしておりますチェコ出身のエリシュカ・マジャーコヴァーと申します。

ネクロマンサーのすぴか、その一味のミルチャ・アントネスクとともに東欧情勢について御説明していきたいと思います。

ハンガリー以北(V4)+バルト三国は私、南東欧がミルチャ、地政学・戦略論など理論面はすぴかが担当致します。

文責は @crnaoluja (twitter)

ミルチャのアイコン絵はあんねこ先生より頂きました。
http://a-n-neko.tumblr.com/

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