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ギリシア経済危機の影響・序章

anica3


夜分遅く、というか早朝すまん。アーニツァだ。

あれから次に書くエントリについての気が変わった。

ギリシアの経済危機について深刻に考えていない、

つまりEUはギリシアを助けなくてもよいという楽観論が聞かれるからだ。


何度も書いているが、多国家・他民族の入り混じった紛争多発地帯の安全保障維持には、地域全体を包括的に管理することが重要になる。

バルカンの場合、

NATO、OSCEが安全保障を、

EUが政治・経済面でカバーし、

それらの求心力でもってバルカンの安全保障を管理してきたのだ。


ギリシアを助けないということは、バルカンの他の経済的ダメージを被っている諸国にもさしたる支援をしないことを意味する。

あるいは、そういう国々は紛争の危険が目に見えるために多少手厚い援助があるかもしれないが。

しかし、ここで経済力と言う遠心力を失っていいものだろうか?

それは、バルカン諸国が曲がりなりにもEUに従っている原動力なのだ。


さしあたって、懸案となるのは、ギリシアの不安定化ではなく、その民族主義の先鋭化だ。

それがどこに向かうのか。


現在国名問題で対立しているマケドニアか。

イスラム系政権が気に食わない、ケマル・パシャの政教分離を頑なに奉じ政府と関係の悪い軍部を持つトルコか。(ギリシアとトルコの仲はご存知だろう)

両方起こりうる場合もありうる。


マケドニアの場合、バルカンの国際政治地図は「第一次マケドニア戦争」とも言うべき1913年とは違う。

コソヴォが「独立」し、セルビアは全てを失い急進的勢力の台頭する余地がある、ボスニアは未だ民族和解に至っていない。

EUの求心力が失われたとすれば、今までEUの経済援助、さらに経済発展の薔薇色の未来を夢見ることができるEU加盟の道が開けているためにEUに従ってきたこれらの諸国、地域はどうなるのか。


さらに、この地域がきなくさくなれば、アフガンで手一杯のNATOはどうするのか。

EUに続いてNATOの求心力まで無くなれば、悲惨なことになるのは目に見えている。


その上、今回はロシアの影響力も無視できないだろう。紛争を未然に防ぐ、また仮に生起しても早期に解決するためには素早い対応が求められるが、そういう条件化でそんなことができるのか。


それを防ぐためにNATOがアフガンからこちらに軸足を移したら? アフガンが放置状態になる影響は?



こうしたことを、次回はつっこんで書くつもりだ。

とりあえず寝付けないので書いてみた。

それではまた寝る。 Laku noc i Do vidjenja!
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crnaoluja

Author:crnaoluja
こんにちは。
東欧地域の戦略環境分析が専門のシンクタンクで研究員をしておりますチェコ出身のエリシュカ・マジャーコヴァーと申します。

ネクロマンサーのすぴか、その一味のミルチャ・アントネスクとともに東欧情勢について御説明していきたいと思います。

ハンガリー以北(V4)+バルト三国は私、南東欧がミルチャ、地政学・戦略論など理論面はすぴかが担当致します。

文責は @crnaoluja (twitter)

ミルチャのアイコン絵はあんねこ先生より頂きました。
http://a-n-neko.tumblr.com/

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