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スルプスカ共和国の住民投票法案。

anica1

Picka ti materina! アーニツァだ。
これは今月12日に私が書いたものだが、途中で切れてしまうことになるのでこっちにうつしておくぞ。


手始めにセルビアが置かれている戦略環境について簡単に話しておこうと思った。
しかし、隣国のボスニアから気になるニュースが入ってきた。
今日はこれを中心に話そうと思う。

知ってのとおり、ボスニア・ヘルツェゴヴィナは1995年の内戦終結の際のデイトン合意により、ボシュニャク人(イスラム教徒)、クロアチア人地域よりなる「ボスニア・ヘルツェゴヴィナ連邦」とセルビア人よりなるスルプスカ共和国より成っている。

そのスルプスカ共和国で国民投票に関する法律を制定するための決議案がスルプスカ共和国議会を通過した。
憲法裁判所で認可されれば成立する。
http://www.balkaninsight.com/en/main/news/25743/

この動きがなぜ危険視されるかというと、デイトン体制とも言うべき現在のボスニアの国家枠組みを破壊し、ボスニアから独立してセルビアに合邦する目的があると見られるからだ。

セルビアのボリス・タディッチ大統領はこうした動きには賛同しない声明をすでに出している。

気になるのはクロアチアの動きだ。
任期切れを迎えるクロアチアのスティエパン(スティペ)・メシッチ大統領は、スルプスカ共和国で独立のための国民投票が行われた場合、クロアチアはデイトン合意の保証人の一人としてスルプスカ共和国に軍事介入すると声明を発し、セルビア側から非難されている。
http://www.b92.net/eng/news/region-article.php?yyyy=2010&mm=01&dd=19&nav_id=64600

そうでなくても最近セルビアークロアチア関係は微妙になってきているのだ。

例えば、クロアチア政府は内戦中国内のセルビア人を殺害して服役中の男の刑期を大幅に短縮した。
http://www.b92.net/eng/news/region-article.php?yyyy=2010&mm=01&dd=07&nav_id=64308

この男は悪名高い過激民族主義者トミスラフ・メールチェプの一味であったとされており、単なる殺人ではなく、これにセルビアは強く反発している。

またメシッチはコソヴォを訪問しセルビアの感情を逆撫で、またメシッチの後任の新大統領の就任式にコソヴォ代表が出席するとしてタディッチは自身の出席を取りやめている。

両国は互いに紛争中の行為について謝罪しあうなど関係改善の方向で動いていたが、ここにきて悪化してきた模様だ。


タディッチの基本姿勢は就任以来ぶれていない。
コソヴォは必ず取り戻すと公約しつつも、EUとの関係を重視し、

また旧社会主義ユーゴスラヴィア以来有名だった全人民防衛体制を廃止し、今年終わりから来年を目途に徴兵制から職業軍人制への意向を目指している。
またPKOなどの平和維持活動に積極参加の意志を示している。


しかし、ボスニアなどセルビアの置かれる戦略環境が激変すれば、タディッチは非常に困難な立場に置かれることになりそうだ。


今日はこんなところだ。

Do vidjenja!
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crnaoluja

Author:crnaoluja
こんにちは。
東欧地域の戦略環境分析が専門のシンクタンクで研究員をしておりますチェコ出身のエリシュカ・マジャーコヴァーと申します。

ネクロマンサーのすぴか、その一味のミルチャ・アントネスクとともに東欧情勢について御説明していきたいと思います。

ハンガリー以北(V4)+バルト三国は私、南東欧がミルチャ、地政学・戦略論など理論面はすぴかが担当致します。

文責は @crnaoluja (twitter)

ミルチャのアイコン絵はあんねこ先生より頂きました。
http://a-n-neko.tumblr.com/

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