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中東情勢悪化の東欧への影響

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すぴかです。
油断していたら今日もまた暑さがぶり返して体の腐敗具合が…

さて気をを取り直して本題です。


中東情勢が悪化していますが、今回はこの件と絡めて露の地政戦略と東欧への影響について考えてみたいと思います。

何を争点にして争ってるのかわかりづらい今の西側と露の火花散らしを理解するには、冷戦終結からウクライナ戦争勃発までの西側・露関係を簡単にでも通して見る必要があります。ただ理解したとしても今の争点がはっきりしないのは変わらないので何をどうすれば事態が収拾するのか見えてきません。

2008年のジョージア戦争も2013年のウクライナ戦争も西側の地政学的攻勢に対する露のリアクションです。つまり露をその国境にまで封じ込めるのが西側の目標であり、それが今の「新冷戦」の原因(戦争目的)になっているのですから、露が完全に弱体化されて国境の中に封じ込められるまで「新冷戦」は終わらないということに論理的にはなります。ただそれは不可能であるとしか思えないので、今の状態が延々と続く中でウクライナやシリアのような泥沼があちこち口を開けていくことになると思います。 

事実上、この「新冷戦」には落としどころがないも同然です。

露が西側に対し敵対的でなかったころから西側は露に対し地政学的攻勢をかけているわけですし、露にしてみれば今和解してウクライナ戦争前の状態に戻ったとしても意味がないと思えるわけです。

私のツイッターアカウントのTLにいる露を非難中の欧米人さんたちは一体どのような状態になったら「新冷戦」が収束したと宣言するのでしょうか。露が国境の中に押し込まれて周囲にソフトパワーすら行使できない状態になったら、でしょうか。

こう考えると露が中東に突っ込んだのは賢い選択だったかと思われます。旧ソ連圏で泥沼になって一方的に血を少しずつ抜かれてる状態だったのが一気に西側を困難な状況に追い込んだ観です。

やはり露にはそういう認識があったのかもしれません。中東に突っ込むまではNATOの壁の外で巨大なヒルどもに体に吸い付かれて吸血されもがいてるだけの状態だったですし、それを認識したからこその中東かきまわしでしょうか。 

西側諸国を直接消耗させる瀉血の地政戦略は使えないにしても、露は別の場所で西側を地政学的に困難な立場に追い込んで疲弊させることはできるでしょう。

それらの成果が大きければわざわざバルト海やバルカン半島で冒険に出るモチベーションは低下する思います。

露の地政学思想に影響を与えているといわれるドゥーギンの思い描く世界地図を考えるとこの地域に対する危険は消えていないとも思われるのですが、今の露の国力では中東含むユーラシア方面に努力を集中していれば、欧州方面に相当のパワーを割ける可能性は無くなります。

ただ、以前から書いているように地政戦略的防勢のために東欧地域で遅滞行動を行う可能性はまだ消えてはいないと思います。まだまだ注視が必要です。

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プロフィール

crnaoluja

Author:crnaoluja
こんにちは。
東欧地域の戦略環境分析が専門のシンクタンクで研究員をしておりますチェコ出身のエリシュカ・マジャーコヴァーと申します。

ネクロマンサーのすぴか、その一味のミルチャ・アントネスクとともに東欧情勢について御説明していきたいと思います。

ハンガリー以北(V4)+バルト三国は私、南東欧がミルチャ、地政学・戦略論など理論面はすぴかが担当致します。

文責は @crnaoluja (twitter)

ミルチャのアイコン絵はあんねこ先生より頂きました。
http://a-n-neko.tumblr.com/

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